東京地裁判決(09年7月)は、殺害の計画性が乏しい点や、被告が事件当時21歳8カ月と若かったことから「改善や更生の可能性がないとは言えない」として、無期懲役を言い渡した。被告の家族が遺族に賠償金8000万円を支払っている点も死刑回避の理由とした。
1審では2回の精神鑑定が行われ、弁護側請求の鑑定では心神喪失、検察側請求の鑑定では完全責任能力があったと正反対の結果が出たが、地裁は完全責任能力を認定。弁護側は控訴審でも「責任能力はなかった」と主張していた。
1審判決によると、志村被告は07年1月25日未明、隣家の野元富恵さん(当時86歳)方に侵入、野元さんと長男新一郎さん(同61歳)を刺殺し、約4万7000円とクレジットカードなどを奪った。さらにカードを使いATM(現金自動受払機)から1万円を引き出そうとしたが失敗した。【伊藤直孝】
・ 子ども手当 満額断念「当初から無理」 冷めた反応や批判(毎日新聞)
・ 家族会からの要請文に菅首相「はい。はい」(産経新聞)
・ 脂肪溶かすたんぱく質発見=抗肥満薬の候補に―東京大(時事通信)
・ 「ギャルみこし」をPR ミス天神橋らが来社(産経新聞)
・ 菅政権で日米合意履行=沖縄の負担軽減も重要―岡田外相(時事通信)